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2013年4月アーカイブ

米倉涼子の2013年春ドラマ「35歳の高校生」がくっそつまらないー残念(と私は思った)。

米倉ドラマといえば、松本清張「黒革の手帳」で「やべーー!くっそおもしれーー!」と女優として認められて、

その次の、「女系家族」もくっそ面白かった。 これは高島礼子とか周りのキャストもよかたけど、黒革の手帳と同様の緊張感・サスペンス感がよかった。

それで味をしめて、松本清張三部作と言われる、「けものみち」・「わるいやつら」 も評価が高いです。 私は「けものみち」はダルくなって途中で見るのを辞めましたが。 「わるいやつら」は最後まで面白かったです。上川達也って結構好きだし。

って事で「視聴率女」と呼ばれるほど、ドラマがヒットする米倉涼子。 

これは米倉が凄いというか、黒革の手帳のヒットで、米倉涼子の役柄がある程度確立されて作り手が米倉で視聴率を取れるパターンをつかんだといった感じですよね。

その後、なんか海外の映画っぽいタイトルの作品が続きましたがその辺は私は観てませんが、視聴率もついてきてたみたいですね。 「不信のとき」とか、「交渉人」とか、どっかで聞いた事あるタイトルのドラマばかり続きます。

で、「ドクターX 外科医なんとか」なんて、いかにもつまらなさそうなタイトルのドラマが2012年にやってたのですが、これまたくっそ面白かった・・! 「医龍」という漫画が好きで、ドラマ化されたのも面白かったのですが、その雰囲気に似ていて、キャラがしっかり立っていて、医者系の王道パターンである、患者の事を第一に考えずお金儲けを考えるのが常識の医局と、患者第一で常識を超えた凄腕の医師。というものでそれ以上でもそれ以下でもないのだけど毎週やっていれば「嬉しい」と思って観たものだ。 (惰性で見るのってあるよね)

んで、やっぱ米倉ドラマは面白いなーと期待して観たのが「35歳の高校生」

これが2回ほど観たがどうにも面白くない。

元々のコンセプトは、35歳で高校生になったら、やっぱ人生経験が周りとは全然違うから、それこそ「スーパー生徒」じゃない? 面白いかも? っていう感じだと思うんですよね。 ドクターxみたいなノリで。 

で、やっぱりドクターXを意識したようなナレーションがはいり、なんで35歳で高校に編入したのか?みたいな部分は、ぼやっとしていて、雰囲気的には、送り込まれた刺客のような雰囲気もある。 そこがしっくりこないというか無理やりな感じがする。マイボスマイヒーローの長瀬とはちょっと違う感じの演出なんです。

で、そこから学園ドラマのお決まり系で、1話ずつ、一人一人の生徒の問題を解決して行くという物語でこの手のポイントはミステリーと同様、「主人公がいかにしてその問題を解決していくか?」という事になる。 主人公に特徴があって、その主人公ならでは、の解決方法だとより面白い。(例えば遠山の金さんとか水戸黄門とかが分かりやすいですよね)

ところがなぜか、大ヒットした「家政婦のミタ」要素を盛り込み、米倉涼子が突拍子も無い行動を起こしてしまうわけなんですけど、それが脈略がなさすぎてコンセプトがボヤけてくる。 それこそ正に「意味不明」。。

例えば、第一話ではクラスに友達がいなくて一人でお弁当を食べてるところを観られるのが恥かしい・みじめに感じるからトイレの個室でお弁当を食べている女子生徒がいるのだけど、それをクラスの皆にバラしてしまってかわいそうな想いをさせる。 

その後、なんやかんやで「リストカットするところを親に見せてみなさいよ!」と、親の前でリストカット現場を見せて、親がやっと子供のSOSに気づいて無事解決。というものでした。 なんでやねん。

第二話目のハプニング行動は目安箱に「たすけて」という紙があったからいじめがあると踏んで、親全員にいじめがあるみたいなんですけど!と、FAXするという事でしたかね。 後は万引きさせられてる子からバッグを取り上げたら万引きと間違われてお騒がせな一面も? その後はクラスメイト全員の前で目安箱に「たすけて」って書いたのはあんたでしょって晒し者にして、ごり押しでその場にいた親と和解してめでたしめでたしという、なんでやねん。

ミタさんは「言われた事はなんでもやる」っていう前提があって、「そこまでするー?」っていうコントが成立するのだけど、35歳の高校生は、まず「前提」の部分が謎だから、毎回起こすハプニング行動の意味がよくわからない。 人生経験が豊富だからというだけでいいのに、過去に自身もいじめられていたようなトラウマ的回想シーンもあるし。


一応、おばさんだから空気が読めずトンチンカンな行動をしてしまう。 35歳にもなっていろいろ経験していて自身もいじめのトラウマがあっていじめられてる子のキモチが良く分かる。

というのが建前?で、米倉涼子にインパクトのある事をさせたいのは分かるけど、35歳だからあんな行動する理由にはならないし、イジメのトラウマがあって気持ちが分かるなら別に20歳とかでも全然成立しちゃう。

そして何より生徒じゃなくていいじゃん・・

そして、最近のドラマでは欠かせない、「口ぐせ」の要素も。 ガリレオなら「実に面白い」。 米倉は「意味不明ー」 これも取ってつけただけでそれこそ意味不明・・ もっと世代を感じさせるやつにすればいいのに。

ちなみに生徒は「黒の女教師」に出てた子が多くてカブりますね。 毎回生徒一人一人の問題を解決して行くのも一緒。

「黒の女教師」は必殺仕事人がベースで分かりやすかった。 生徒からお金を取るというインパクトもありつつ。 面白かったかといえばそうでもなかったけど。

そんでもって、結局何がつまらないのかというと、

「昔も今も根本的には変わらない」っていう事なんですよね。 完全にコンセプトは「世代ギャップ」なはずなのに、ギャップの要素が全く無いというのが致命的。

ドラマで大げさに描かれている様な事、例えばクラスに1軍と2軍と3軍があって・・ って自分の学生時代だってあったし、それはさくらももこのエッセイかちびまるこちゃんか何かでも書いてあったからもっと上の世代から目には見えないけどあった話。 

お弁当を食べる時に一人で食べるのが嫌だからトイレの個室で食べる・・というようなエピソードだって、アメトーークの「中学の時イケてない芸人」で似たような話がネタにされていたし。(「あいつ一人だ」って思われるのが嫌だからひたすら隠れてたみたいな)

だから、一番の肝である「問題解決」の方法が「別に35歳の高校生じゃなくていいじゃん!」となってしまうのです。 「ならでは」という要素が全く無い。 「今の子は大変ねー」というセリフがチラホラ出てくるけど、「昔はどうよかったのか」この事にはくさい物には蓋をしろ状態で触れない事にしている。 なぜなら「昔も今も変わらないから」いや、なんなら昔の方がひどかったんじゃないかな。

そして、「高校生のリアル」を描きたいのか「ドラマ」を描きたいのかがブレブレ。 

ゆずみたいな男の子2人の話での解決方法って、お互いに偽の手紙を渡して「言いたい事をぶつけあわせる」というだけですよね。 これって35歳ならでは(昭和ならでは)・・というわけでもないですし、あんな演出だけで急ーにアツい殴りあいで仲直りなんてしないですよ。

なので、そもそものコンセプトである、

「35歳が実際に現場で見た、現代の高校生の現実」

って面白そうじゃない?

が、脚本書いてみたら、別に昔も今も変わらず全然ドラマになるほどの事でもなかった。

でも、やるって決まっちゃったから、強引に作っちゃいました・・

一応、ドラマのヒット要因である要素

・家政婦のミタのヒット→主人公が暴走系
・1話完結だと続きが見たいって思わないから、1個謎を置いておこう→過去のトラウマって何だろう?(よりによって、家族ゲーム・香取信吾の学園もの・トカゲ等と同シーズンで丸カブり)
・キャラ付けで口癖連呼しちゃおう! 「いみふめー」という意味不明な口癖。 いじめられてた?トラウマがあって気持ちが「分かる」のか世代ギャップで「分からないのか」キャラブレまくり。

という、もう無茶苦茶劇場なわけです。 期待していたからこそ、残念すぎる。